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◆色の修正
レイヤーセットを色ごとに分けているので、例えば赤色の部分なら、暗い色から明るい色まで、まとめて色を変えることができます。
ちなみに色は「フィルタ」→「色相・彩度」→「色相」で変えることができます。
しかしこれだけでは自分好みの色に上手く出来ないことが多々あるので、レイヤーセットの中のレイヤー1つ1つを選んでいじります。
この時はフィルタ、又は「不透明度保護」を使います。
不透明度保護にチェックを入れると、そのレイヤーで色を着けていない部分には新たに色を着けることができなくなるので、ブラシサイズをドット絵全体を覆い尽くせる大きさにして1クリックするだけで、そのレイヤーのドットの色をまとめて変えてしまえます。
※レイヤーセットの不透明度保護をすれば、そのセットの中のレイヤー全ての不透明度保護ができます。
完成したら、「レイヤーセットの結合」をし、これで終わりです。
あとはこのドット絵を選択し、キャンバスを選択領域の大きさで切り抜き、「ファイル」→「指定のファイル形式で出力」→「png(PNG)」を選びます。
「.jpg(JPEG)」は画像が劣化してしまうのでお勧めしません。
保存時にピクセル形式を聞かれますが、私は下の「(不透明度あり)」と書かれている方を選びます。
上にすると描いている時に色を着けなかった部分が「白い色」に塗り潰されます。
塗らなかった部分を透明なものとしたい場合は下を選んでください。
◆色数が16色を越えてしまう場合
越えてしまう場合は、そのドット絵の中で同じ色にしてしまっても問題ない場所を探します。
例えば今回の場合、「筆の白色の一番色の暗い場所」と、「絵具の黒の一番明るい場所」は同じ色できます。
これはグレーに限らず、「緑と青の暗い部分」、「黄色の明るい部分と肌色」、「黄色の暗い部分と赤」など、同じ色にしてもあまり違和感のない色はあるので、色数を抑えたい場合は探してください。
それでも厳しい場合、使いたい色を諦めるといった手もあります。例えばロックマン(エグゼ)の目の色は緑色なのですが、ロックマンの緑色は目にしか使いません。その1部分のみにしか使わない色なので、他の色を使いたい場合は緑色を切り捨てます。
◆カケアミ
今回のドット絵には使いませんでしたが、カケアミという技法があります。
やり方はドットをチェス柄になるように配置するだけです。
色の変わり目でカケアミを使うことで中間色を表現することができますが、4色しか使えないゲームボーイ風のドット絵でもない限り、たくさん色を使えるドット絵にカケアミを使う意味は薄いです。
ですがカケアミはざらついた質感や、半透明、もやもやなどを表現する際に役立ちます。
私はこの質感が好きなので多用していますが、使った方がいいというものでもないので、無理に使う必要はありません。
ドット絵講座自体は、私がSAIでドット絵を描く方法を調べた時に見つけたことがあるので、「私がドット絵を作る時はこうしている」という紹介になります。なのでドット絵の描き方講座というよりは、私のドット絵のメイキングの方が近いです。
私がドット絵を作る時はSAIを使っているので、基本的にSAIでの描き方になります。
◆ツール
ペイントを使う場合は「鉛筆ツール」を使います。ドットが小さいので、拡大して表示することをお勧めします。
SAIを使う場合は、「2値ペン」を使います。
◆準備
いきなり何もない場所に点を打ってドット絵を描くのは難しいので、目安となる別の絵を用意します。
目安にする画像の大きさがそのままドット絵のサイズになるので、目安の絵に細かく書き込む必要はありません。
何かのキャラクターのドット絵なら、見ながら作れるように横に並べておくとやりやすくなります。
ペイントの場合はこの目安画像の上から直接ドットを打ちます。
なので目安画像はシンプルなものの方がいいです。
ちなみにこの画像はペイントのブラシツールのアイコンの模写です。
SAIの場合はレイヤーがあるので、目安が複雑なもの…例えば写真でも問題ありません。
◆SAIでのドット絵(我流)
目安の画像のとは別の新しいレイヤーを用意します。あと後のことを考えるとレイヤーセットにまとめた方が便利になります。
目安の絵の上にそのままドットを打とうとすると、自分の打っているドットが見づらくなるので、不透明度をいじって目安画像を半透明にします。
それでも見づらければ、わざと極端に違う色(真っ黒など)を置き、後で色を変えるというのもアリです。
白っぽい色の上に白っぽい色でドットを打つ場合は、半透明にしても見づらさが変わらないので背景色を暗くします。
背景色の色と打ちたいドットの色が似ていると見づらくなるので、状況に応じて背景色も変えてください。画像は青い背景色ですが、無彩色(白や黒い色)でも問題ありません。
◆色数
私の場合は、1つのドット絵に使う色の数を16色以内と決めています。普段の目標は14色までですが、これは私の場合の話なので、これを守る必要はありません。
しかし色数はなるべく制限した方がドット絵らしくなるかと。
使った色の数をすぐに確認できるように、私は作っているドット絵の横にそのレイヤーで使っている色のドットを並べています。
ちなみにこれは最終的に4×4の正方形の並びになります。
しかし適当に色を使っていると、時には16色を越えてしまうことがあります。
なので、あらかじめどんな色を使うのかを漠然とでいいので把握しておきます。
この絵の場合は「銀色」「茶色」「赤色」の3種類と、背景も描くつもりなら背景色も念頭に置きます。
背景は別にして銀、茶、赤の3種類でそれぞれ立体感を出す為に最低でも2色ずつ(明暗)使うので最低6色は使います。
もっとたくさんの色を使う場合は色数が足りなくなることもありますが、それについては後述します。
先ほどレイヤーセットを作りましたが、更にこの中に色の種類別のレイヤーセットを作ります。
大まかに何処に色を置くかは決まっているので、各レイヤーセットの中で明るい方、又は暗い方から色を置いていきます。
ちなみにレイヤーの「d1」「d2」と言う名前は私が区別のために付けている名前で、暗い方から数えて何番目かを示しています。
明るい方から先に色を置く際は「r1」と付けていますが、レイヤーの並び順はどちらの場合も、そのレイヤーセットの中にある暗い色ほど下になるように並べています。
「d」→「dark」 「r」→「ray」
明るい方を「bright」や「light」にしないのは見間違え回避のためです。
広い範囲を塗りたい場合は選択範囲を使います。
色は後でいくらでも修正できるので、このまま全体に色を着けます。